2015/08/12

V・ファーレン長崎×コンサドーレ札幌 - 3バックvs3バック

2015/8/8 長崎 0-0 札幌

得点者:
(Jリーグ公式へのリンク)
(下から上に攻撃(オレンジ)がホームの長崎)

○試合の見どころ

予算規模が比較的小さくとも一定の結果を残し続けている高木監督率いる長崎。
今期も試合前8位とプレーオフを狙える位置につけている。
一方、札幌はプレーオフを目指して監督を交代したが、
ブーストが効かずに足踏み状態。
プレーオフ圏内を争う2チームの戦いはいかに。

なんとなく選んだ試合だったが、たまたま3バック同士の戦いとなった。
同じ3バックでもちょっとした違い(343と3412)で、展開も左右されたのが興味深い。
3バック対決なんてそんなに見ることねーだろ、
と記事の需要に疑問を感じつつ、はじまりはじまりー。


○札幌の攻撃

3バックにありがちな、両サイドが開くパターン。
定石。
相手は3トップになるのでDMFを一枚落として4vs3を形成し、ボールを保持する。
長崎はプレッシングをかけるというより、
"しかるべきポジションで待って"、"引っかかる"のを狙って、"カウンター"を待つ。
(プレッシングをかけれる距離の場合、FWとWGが連動して外に追い込む場面もあった。)
ただし、フリーで持てるCBからわりと効果的なパスが出ており、
引っかかる場面をそこまでなく、札幌がボールを保持しつつ効果的に攻める。
これは最終的なシュート数が、【長崎5vs札幌20】になったことにも表われたとおもう。

興味深かったのはトップ下の効果。
札幌はトップ下を置く布陣を採用しているため、
長崎から見ると、「2トップは3バックで見るとして、トップ下どーする?」という感じ。

そこで、このトップ下を経由した攻撃がうまくはまっていたと思う、
相手DMFがプレッシングに前に出た場合には、その空いたスペースを狙ったり、
上述の、バックラインでの4vs3での前進が上手く行かない場合には、
そこまで降りて5vs3にして時間を作ったり。
長崎は相手のポジショニングにそこまで振り回されない意思を持っていたけど、
跳ね返すのが精一杯という感じの試合展開。


○長崎の攻撃

長崎も3バックでDMFが一枚引いてくる形。(図は割愛)

興味深かったのはFWの横流れ。
WGが引いた位置でボールを受け、空いたスペースに1トップが流れる。
結構な頻度で見られたので、練習しているのかも。

しかし、この攻撃は不発。
札幌にとって見れば、「3トップに対し3バックだから、トイメンつぶせばいいんでしょ」という感じか。
躊躇なく中央のCBがサイドに流れて対応する。

4バックならCBがそこまで流れるべきかの判断が迫られるんだろうけど、
3バック相手だからかうまくいかない。
そんな感じで、パスの受け手が相手とポジションがかみ合ってしまった長崎は、
うまく前進できずに放り込む展開を続けてしまう。
苦しい長崎。

そしてついに動いた70分ごろ。
サイドに開いたCBの持ち上がり。
「相手が受け手をつぶしにくるなら出し手が上がればよくね?」
3バックは必然的にサイドの人数が1人になる。
じゃー、開いたCBが上がったらチェックする人いないよねと言う話。

この手を機に一気に混乱を生み出した長崎。
この時間までこの策をひっぱったのは、
ボールロストしたときに後方に控えるのがDMFになってしまうからか。
もう少し早い時間にやってればおもしろかったとは思うが、
敵味方含めての混乱な感じだったので、あくまで緊急時の手段だったのだろう。


○本日のまとめ

ゾーンを守るような長崎と、マンツーで守るような札幌。
札幌の選手がやりやすそうに見えたのは、
日本ではゾーンマンツーが基本だからというのは気のせいか。

しかし、お前らも3バックなのかよ。
ミシャ式含めてJリーグって3バックの存在率が高いんじゃ・・・。
もしや、これがJapan's wayなのか!?そうなのか!?

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