2015/07/31

横浜F・マリノス×清水エスパルス - 勝てないチームの勝てない相手

ネタが思いつかない。
それでも書く。
そこに時間がある限り。

2015/7/29 横浜FM 1-2 清水

得点者:齋藤(横浜FM)、大前(清水)、大前(清水)
(Jリーグ公式へのリンク)
(下から上に攻撃(青)がホームの横浜FM)

○試合の見どころ

5/16からリーグ戦で勝ってないマリノス。
相手は5/10からカップ含めて勝ってない清水。
双方ともに勝ちたい対決。
奇しくもマリノスが5/16にリーグ戦で最後に勝った相手は清水。


○試合展開

マリノスがボール保持。
裏抜けからマリノスが前半に先制。
しかし清水は後半に攻勢を強め、カウンターから2点で逆転。
清水は年間順位で最下位脱出。


○マリノスの攻撃とエスパルスの守備

マリノスは2トップの守備に対してCB2枚+DMF2枚の4枚で前進のよくある形。
一方のエスパルスは442で44のブロックを作って対応。
また、清水の守備の特徴は超攻撃的守備。
相手陣であろうとかまわずプレッシングをかけにいく。
MFが。
こんな感じ。
相手陣でのMFプレッシングは、DFラインがハーフラインという制約がある以上、
2ラインの間が空いてしまう。
清水としてはボールを奪いにいっているつもりかもしれないが、
マリノスとしてはスペースのあるところで2ラインの間でボールが持てる。
正直なところ、マリノスがチャンスを作れた場面は、
このMFによる前線のプレスをかわした場面で多かった印象。

ただ、基本的には前述の通り中央4枚での前進が染み付いているマリノス。
SB下平がこの点に気付いてか、CBの高さまで引いている場面も何度か見たけど、
それを活用することなく中央から前進をするマリノス。
前進した先には狭くなった2ライン。
清水はDMFへのケアを強くし、フリーで持てるのはCBのみ。
そこから効果的なパスが出せないという、いつもの展開。
(三門と兵藤もボールを持てるシーンもあったけど、そこからもパスは出ない)

相手の高いラインに、裏を狙う場面もいつもよりは目立ったが、
受ける側がアデミウソン、俊輔をはじめとしてスピードの不足を露呈。

パスを得意としない後ろの面々がボールを持ち、スピードの無い前線が待つという
自ら袋小路にはまりに行ったかのような展開だったように思う。

トップ下の俊輔がDMFの位置に下がってポジションチェンジをしたりしたのは、
そういった状況を打開しようとしたのではないかと。
じゃー、はじめから俊輔がDMFで、裏抜け得意な三門がトップ下で良かったじゃん、
という話では落ち着かないのが人間の感情でありその総体であるチームであるということ・・・。


○エスパルスの攻撃とマリノスの守備

清水の攻撃の基本はカウンター。
なので図はなし。

ボールを保持して前進しようという試みも見られたが、
整理されていないのか、途中で止められる場面しかなかった。
むしろ後ろから蹴ってチョンテセにあてて大前が拾うという形のほうが、
よっぽどチャンスになっていたように思う。

カウンターの場面で、「これでもか」という具合に要員を走らせる清水に
マリノスは後手後手。
急いで形を保とうとはするんだけど、相手にあわせた形にまではもっていけず、
特に足の止まった後半はおもしろいようにやられるような展開。

こうなった原因として考えられるのは、
ボールを保持したいマリノスは
攻→守の場面ではボールを取り返すことを優先にして人を集めるということ。
人をボールに集中させるということは、
そこを抜けられた場合に、陣は崩れており帰陣も遅くなるということ。
もちろん「ボール<帰陣」が絶対的な解ではなく、ボールに人を集める解も正しい。
ただし、ゾーンより人へのチェックを優先するなら
絶対的な人数が足りないと対応できない。
守→攻でこれでもかと人を投入するエスパルスに、
暑さと過密日程で戻る人数と速さ(早さ)を確保できなかったマリノスが
後手後手になったのだと思う。


○本日のまとめ

なんだか負けるべくして負けたのだと思う。
今回の陣容なら勝てない相手ではあったのかなと。

ただ、勝つ方法がなかったのかといわれるとそうでもなかったという断言。
「相手なりのやり方」というのは、どうやったらできるのでしょうか・・・。

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