2015/08/28

東京ヴェルディ1969×愛媛FC - ヴェルディの攻撃を中心に

2015/8/23 東京V 0-1 愛媛

得点者:西田(愛媛)
(Jリーグ公式へのリンク)
(下から上に攻撃(緑)がホームの東京V)

○試合の見どころ

3位と6位のプレーオフ圏内対決。
勝ち点を積み重ねる意味でも、ライバルの勝ち点を奪う意味でも、勝ちたい両チーム。
開幕前の予想を覆して躍進する2チーム。
5連勝したが前節徳島に敗れた東京Vと4連勝の愛媛。
経営危機ばかりが話題になりがちがこの2チームが
プレーオフを争って上位対決する日が来るとは・・・。


○ヴェルディの攻撃 - ずっとヴェルディの攻撃

4231のヴェルディは両CBが広がってボールを落ち着かせる。
相手が1トップなのでDMFのヘルプも特に必要としない。
対する愛媛は中央を絞った343。
この2チームが対峙したときにヴェルディの狙いは次の感じ。
両WGの脇とCBの脇。
愛媛は専任が1人しかサイドにいないのに対して、ヴェルディは2人。
そりゃそーだよね。
じゃあ愛媛はどうするかというとWGが下がる。
これで442が完成するっちゃそうなんだけど、
FWの選手がSBの守備に追われてしまう状況。
SBに優秀な選手がいるヴェルディは相性悪かったのかもなーと。
ずっとヴェルディのターンな試合でした。

ヴェルディのパターンは1トップのサイドへの流れから。
またかよ「サイドの3人目」。
僕はこれしか目に入らないんだろうか(たぶん、そう)。
でも効いてるんだからしょうがない。
ヴェルディの場合は、サイドで受けることが目的じゃなくて、
開けたスペースを利用することの方がやりたいことのように思えた。

これに対して愛媛は頑張って対応。
DMFが頑張って戻る。
シンプルだけど重要な動き。
愛媛は人海戦術でギリギリのところでなんとか跳ね返す。

なお、ヴェルディのえぐいところはWGが中央にもポジショニングすること。
こんな感じで、"間"にポジショニングすることで相手の基準をずらして、
チャンスメイクしたりもしていた。
まー、SMFの役割を言うならば、なんというかフリーダム。
「優秀なSBがいるから、WGが基準をずらしてSBがフリーに出来たらいいよね」
そんな計算なのかもしれない。


○愛媛の攻撃

愛媛については、攻撃面でいいところはほとんどなかった。
愛媛が基本的にやりたいのは、昔の図を流用してこんな感じ。
WBから3トップへの放り込み。(またはサイドチェンジ)
これをするにはWBがある程度高い位置でボールを持てて、
3トップもゴール前に迫っている必要がある。

ただ、この試合では自陣深いところまで攻められてしまい、
ときには541にまで押し込められる展開。
1トップは孤立し、さらに相手の早いプレッシングと高いライン。
落ち着いてボールは持てず、WBも3トップも、ここまで上がれることがほとんどなかった。

でも、球が人にあたったりなんなりでなぜだか前進できた数少ない場面で、
内田の左足から河原のヘッドが炸裂。
ポストに当たるが、西田がごっつあん。
ほとんどチャンスがない中で、愛媛の得意武器が一閃して勝利。
わずかなチャンスでも相手を斬りつけられる、十分に磨きぬかれた武器だったということか。


○本日のまとめ

J2は中断期間に入る。
これが吉と出るか凶と出るか。
1リーグ制J2の道のりは長い長い。

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